あくてぃばぶろぐ

最初の目標はあっさり捨てました。楽しんでもらえたら幸いです。

メールのマナーの世代差について

最近はradiko premiumというすごいアプリがあって、一週間以内に放送された番組なら、全国どこの番組でも聴けてしまう。

 

テレビは見ない(というか、家にないない)ので、よくラジオを聴いている。

2018年3月6日のαステーションFM京都)の18:00~のMoving fileという番組の中で、若者のメールの書き方みたいなことを紹介していた。

 

若者の書き方がいいか悪いかを書きたいのではなくて、その書き方が上の世代とは違う、そのために、上の人からはよく思われない、上からよく思われないというのは、社会生活を営む上ではあまり有利には働きませんよね、ということを書きます。

 

その番組によると、学生がメールでLINEのような文章を送ってくるそうだ。

特徴は、

 

・件名がない、名を名乗らない、用件だけ(例「レポートの締め切りはいつですか」

 

なのだそうだ。LINEならこれでよさそう。それはLINEは誰が送っているかが分かるし、件名を書くところがないから、か? あ、ちなみに上の世代ではこんなメールを書きます。

 

「○○先生

こんにちは。○○大学△学部の××です。

課題として与えられているレポートの件について、お伺いしたいことがありメールしています。

授業で、締め切りについてお話になったと思うのですが、うっかりしていてメモをとるのを忘れてしまいました。

大変申し訳ないのですが、締め切りがいつなのかお教えいただけないでしょうか。

お忙しいところ申し訳ありません。」

 

たしかにまどろっこしいですが、若い人でも、普通の話し言葉での会話はこんなもんだと思います。ぜひ一度観察してみてください。(つまり、「言わなくてもいいのでは?」みたいな文言がいっぱい入っています)

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私がもう1つ気になるのは、「上の人が送ったメールに対して、返事をしない」ということで、先日あるレポートを返したら、これに対して「受け取った」等の返事をしてきた学生は13%くらい。つまり、ほとんどの学生は返事をしてこなかったわけです。

 

LINEでは「既読」になるので、これで「読みました」というメッセージが伝わる、というようなことを書いていた社会学者がいた。誰か忘れたけど。百歩譲ってそうだとしても、メールではちょっとそれはね・・・。

 

現象としては、「上の世代と自分の世代では考えていることが違う」というだけなのだけれど、それが往々にして下の世代の人にとっては不利に働く。有利になるということはほとんどないのではないかしら。

 

というわけで、誰にどのようなメールを送るかによって、やり方を変えるという臨機応変さ、器用さが必要なのではないかと思います。

 

平田オリザ氏も、『わかり合えないことから』という本のなかで、日本文化の曖昧さは外国人には通じないから、外国人に話すときにははっきり、日本人同士で話す時にはこれまで通り、というような、使い分けがいまは必要な時代なのだというようなことを書いていたけれど、まさにそういうことなのだろうと思います。

 

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